キャンプやバーベキューで使用する事の多い炭と薪の違いって知っていますか?この2つを使い分ける事でさらに楽しく快適にする事ができるんです。今回は炭と薪の特徴の違いや着火方法を解説!これであなたもキャンプ上級者の仲間入りです。それではご覧ください。
炭の特徴ついて!
炭は木材から揮発性成分を抜いたものの事を言います。見た目以上の火力を発揮し持続性があるため、高温でじっくり火を通す際に使用される事が多いです。また炭には遠赤外線効果もあるため食材に旨みを閉じ込めて焼く事ができるのもメリットです。
炭は形成する際の炭化時間や燃焼時間によって種類や価格が変わって来ます。ここからは炭の種類について解説していきます。
●黒炭
黒炭はホームセンターなどでよく販売されている炭です。比較的着火がしやすく初心者でも扱いやすのが特徴です。しかし他の炭に比べて燃焼時間、火力に優れないため比較的安価なものが多いです。
●成形炭
成形炭は2通りの作り方があります。1つ目はオガクズやヤシガラを炭の形へ加圧成形してから加熱する方法です。2つ目は炭を粉砕後、炭の粉へ粘着剤を添付して形成する方法です。着火がしやすく、形が均一なため火力調整をする際などに使われる事が多いです。価格、燃焼時間に関しては平均的です。
●オガ炭
オガ炭はオガクズを圧縮加熱形成して作られた炭です。焼肉屋さんでよく使用されているのがこの炭です。燃焼時間、火力に優れていて価格も比較的安いので最もコスパの良い炭と言えます。しかし、少し着火しにくいので初心者には不向きの炭と言えます。
●備長炭
ウバメガシという木材から作られる炭です。火力、燃焼時間は共にどの炭にも負けない最強の炭です。さらに油分が少ないため大きく火が上がりにくく煙も少ないため飲食店などで料理に使われることが多いです。しかし、着火が難しすぎる(火起こし器)が必要で価格もかなり高いためキャンプやバーベキューには不向きな炭と言えます。
ここまで学んだ炭について様で比較してみました。参考にしてみてください。
種類 | 火力 | 持続時間 | 着火時間 | 価格 |
黒炭 | △ | △ | ◯ | ◎ |
成形炭 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
オガ炭 | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
備長炭 | ◎ | ◎ | △ | △ |
炭の着火を完璧にマスター!
炭の着火は着火剤を使う方法が一番簡単です。むしろこれ以外の方法での着火はかなりのベテランでないと出来ないと思います。それでは着火方法を紹介していきます。
①まずは着火剤を置いてください。
②次に着火剤を中心として水を組み上げて行ってください。この時のポイントは空気が取りやすい様に隙間を作りながら炭を組む事です。
③次に着火剤に火をつけてください。
④次にうちわを使って風を送る作業をします。この時のポイントは炎は下から上へ舞うものなので、うちわで下から仰いであげる事でより炎が大きく舞い早く着火できる様になります。
⑤炭の隙間が赤くなり表面が白く慣れば着火完了です。
薪の特徴について!
薪とは木を斧やノコギリで細かく切り刻んで乾燥させた木材の事を言います。大きな揺らめきのある炎を出すため暖を取りながら安らぐのに使用される事がほとんどです。また着火がしやすく誰でも簡単に扱えるのが特徴です。しかし炎が大きく上がり、煙も多く出る性質から料理には向かない燃料と言えます。
薪は木の種類によって着火難易度や持続時間や価格が全く異なって来ます。ここからは詳しく見ていきましょう!
広葉樹
●樫(かし)
『薪の王様』と呼ばれているのが樫です。密度がかなり高いため燃焼持続時間にとっても優れます。さらには煙も少ないため薪ストーブなどでよく使用される薪です。しかし成長に時間がかかるため価格がかなり高くなってしまうのと、密度が高いため着火するのが難しい事がデメリットと言えます。
●楢(なら)
樫ほどではないのですが比較的燃焼持続時間が長く、さらには比較的価格も手頃なので最も使用されている薪の素材です。ホームセンターなどで薪を購入するとほとんどが楢の木を使っています。
●欅(けやき)
欅は燃焼持続時間が長く、火力も強くさらには着火生にも優れる初心者には使いやすい素材です。燃焼すると青い綺麗な炎が見えるためキャンプファイヤーなどでよく使用されています。しかし、繊維が複雑なため機械なしで薪を割る事は難しいので、すでに割られている薪を購入する事をお勧めします。
針葉樹
●杉
杉は着火性に優れる素材です。そのためたき火を行う際の火付けによく使用されます。しかし、燃焼持続時間はかなり短いため長い時間使用するには向かない素材と言えます。
●檜(ひのき)
檜は着火性に優れ、さらに燃焼させた際に良い香りがするのが特徴です。しかし、燃焼持続時間がかなり短いため長い時間使用するには向かない素材と言えます。
●松
松は着火性に優れて、燃焼持続時間も杉や檜と比べると少し長くなるのが特徴です。短時間のたき火をする方には松が使いやすいと思います。
ここまで学んだ炭について様で比較してみました。参考にしてみてください。
種類 | 持続時間 | 着火性 | 価格 |
樫 | ◎ | △ | △ |
楢 | ◯ | △ | ◯ |
欅 | ◯ | ◯ | ◯ |
杉 | △ | ◎ | ◯ |
檜 | △ | ◎ | ◯ |
松 | ◯ | ◎ | ◯ |
薪の着火を完璧マスター!
ここからは薪の着火方法について紹介していきます。薪は初心者でも着火がしやすいので腕の見せ所です。是非実践してみてください。
①まず薪を細断したものを20本ほど用意します。細断の仕方はナイフでバトニング(ナイフで薪を割る事)したり斧で割ってください。
②次に着火させる着火剤を作っていきます。写真の様にナイフで細断した薪を剃って着火剤にする事ができ、この写真の状態の薪をフェザースティックと言います。ここではこのフェザースティックを10本ほど作りましょう。
③次にフェザースティックを並べて、その上に細断した20本の薪のうちフェザースティックにしていない薪10本を組み上げます。
④次にフェザースティックに火を着火させます。初めてフェザースティックに着火した際驚くと思うのですが、これがよく燃えるんです!
⑤細い薪全てに火が回り始めたら太めの大きい薪を入れて太い薪にも火が移れば完成です。
炭と薪の使い分け方!
●炭の使い方
炭は遠赤外線効果で食材が美味しく焼けるためお肉などを焼くときに使用する事が多いです。特にバーベキューをされる方は炭を使う事をお勧めします。
ダッチオーブンなどで時間をかけて料理するときにも炭を使います。炭は高火力で燃焼持続時間が長いため食材にじっくりと時間をかけながら調理するのに向いています。また一つ一つが小さいため火力調節が簡単なため火力調節が必要な料理をするときにはお勧めです。
●薪の使い方
薪は炎が舞い綺麗に燃えるので焚き火など鑑賞しながら暖をとる際に使用します。キャンプへ行った際は是非焚き火をしてみてください。キャンプが趣味になった理由の第一位にたき火をするためなだけあって焚き火は本当に心を癒してくれます。
他にも薪ストーブなどに使用します。薪ストーブには燃焼持続時間の長い広葉樹を用いる事でよりコスパよく使用する事ができます。やはり薪ストーブはキャンパーの夢でもあると思うので是非薪ストーブを購入し最高のキャンプライフを送ってみてください。
最後に
いかがだったでしょうか?知っている様で実は知らない炭と薪の違いについて理解する事ができましたか?今回学んだ内容をバーベキューやキャンプで生かしてみてください。火付けマスターになれる事間違いなしです。豆知識もしっかり習得してより快適で楽しいアウトドアライフを送っていきましょう。
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